【セミナーレポート】最新の労務トラブルの実情!!
企業側に立ち労働法を扱う弁護士 向井蘭先生による最新の労務トラブルの実情とその対処法を取り上げたセミナーが平成24年10月17日14:00より参加者25名の満席でスタートしました。 このセミナーのプログラムは、向井先生の実例のほかに、実際にお客様から弊社によせられた相談内容もプラスしていただいたものでした。 あらかじめ配られていたレジュメも、判例をまとめた100ページ以上に渡る資料と、本日お話してくださるテーマのポイントが書かれたスライド資料で大変ボリュームがあり、セミナー開始前から興味深く目を通していらっしゃる方が見受けられました。 弁護士の先生が講師のセミナーということで、難しい判例の話などをされるのかなと少し緊張しながらの参加でしたが、実際はご自身が係わった労働審判や裁判などの話が多かったためわかりやすく、労使トラブルの実情ってこんなことになっているんだと実感できました。 特に、最近の労使トラブルで多数を占める残業代の未払いと解雇の問題については、時間を使って説明してくださいました。「大多数の社員から残業代を請求される場合と1人の社員から請求される場合ではどちらの方が問題が大きくなりやすいか?」「解雇と退職勧奨ではどちらを選択するべきか?」など、対処法を誤るとより問題が大きくなるような事例についても、ご自身の経験を元に結論を出されていて説得力がありました。 他の参加者の方も、メモを取るというよりは話に聞き入っている方が多く、聞き漏らさずにすべての知識を持ち帰ろうということなのかなと思いました。 このセミナーに参加して一番感じたのは、法律の解釈だけで解決する問題はほとんどないにもかかわらず、意外と現実を知っている人は少ないのではないかということです。現実は、想像していた以上に驚くべきものでした。 使用者と労働者、裁判官や労基署の担当者など、いろいろな人が絡んでくる労使トラブルに対応するには、法律だけ知っていてもその通りにはいきません。労使問題に常に対峙している弁護士の先生のお話を聞いて実情を知るというのは本当に貴重な機会だと思います。 (平成24年10月19日 ブレインスタッフY)
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