【専門家コラム】働きがいのカギ「ワークエンゲージメント」とは?高めるメリットと基礎知識

公開日:2026年8月28日


働きがいのカギ「ワークエンゲージメント」とは?高めるメリットと基礎知識


<ごとう人事労務事務所 後藤和之/PSR会員

 

多様な働き方が尊重される社会において、一人ひとりの‘’働きがいのある職場‘’をつくることが求められます。そのキーワードとして、厚生労働省サイト「働き方・休み方改善ポータルサイト」では、その支援策の一つとして『ワークエンゲージメント』という言葉が紹介されています。

今回は『ワークエンゲージメント』とは何かを解説していきます。

「ワークエンゲージメント」と「従業員エンゲージメント」

厚生労働省「働きがいのある職場づくりのための支援ハンドブック(以下、厚労省資料)」では、次のように紹介されています。

「エンゲージメント」とは?

●ワークエンゲージメント
ワークエンゲージメントとは、仕事にやりがい(誇り)を感じ、熱心に取り組み、仕事から活力を得ている状態を指しており、従業員個人と、取り組んでいる仕事との関係に着目した概念です。  
ワークエンゲージメントは、活力、熱意、没頭の3つの要素で構成されています。

●従業員エンゲージメント
企業など組織への貢献意欲を指しており、従業員個人と、所属する組織との関係に着目した概念です。
組織への貢献意欲とは、従業員が組織の発展や目標達成に貢献したいと考え、組織の目指す方向へ自発的に活動しようとする気持ちのことです。

※厚生労働省「働きがいのある職場づくりのための支援ハンドブック」より 

ワークエンゲージメントは、「個人」と「仕事」との関係に着目しています。

例えば、他人から言われるまでもなく、積極的に自己啓発に取り組み、仕事に生かそうとする姿勢などが、ワークエンゲージメントのような状態といえます。

そのワークエンゲージメントを構成するのが、次の3つの要素です。

  • 活力(例:仕事をすることでエネルギーを得られるような感覚)
  • 熱意(例:仕事に対して強い意欲を持って向き合えるような感覚)
  • 没頭(例:時間を忘れるくらいに仕事へ集中できるような感覚)

そして、従業員エンゲージメントは、「個人」と「組織」との関係に着目しています。

ワークエンゲージメントにより仕事へのモチベーションが高まったとしても、その仕事内容が組織の方向性と違っていれば、組織の利益につながりません。

組織としての方向性などを明確にし、従業員の組織への貢献意欲を高め、従業員と組織の方向性を一致させることも大切になります。

 

過度に仕事に取り組むことは「ワーカホリズム」

厚労省資料では、ワークエンゲージメントと混同する概念として「ワーカホリズム」を挙げています。

プロフィール 

後藤和之
ごとう人事労務事務所(https://gtjrj-hp.com) 社会福祉士・社会保険労務士 
社会保険労務士の他に、社会福祉士(国家資格)及びこども家庭ソーシャルワーカー(民間資格・こども家庭庁長官認定)の資格を保有している。特定非営利活動法人ウイズアイ理事長として、地域に根差したこども及び子育てに関するさまざまな取り組みを実施している。労務制度だけでなく児童福祉制度などに精通しており、仕事及び育児の両面から働く方への支援を大切にしている。

監修:退職後の社会保険と税の手続き(株式会社ブレインコンサルティングオフィス)

 

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