【経営人事改革の視点】コミュニケーションツールを活用した集団学習

公開日:2026年5月21日

 

 

【経営人事改革の視点】コミュニケーションツールを活用した集団学習


<株式会社ビジネスリンク 代表取締役 西川幸孝>

 

集団で狩りを行う動物

人間は進化の過程で、集団を形成して仲間と協力しながら狩猟採集生活を行って生き抜いてきたため、チームで活動して成果をあげる能力が生得的に備わっています。それは人間に限らず、一部の動物にも見られる特性です。そこに共通するのは、集団を形成する存在同士がコミュニケーションを親密にとっていることです。

たとえば、ライオンはプライドと呼ばれる集団を形成し、ネコ科の動物の中で唯一集団で狩りを行う社会的動物ですが、狩りに行く際には、メンバー同士が頭をこすりつけ合う儀式を行います。これは、メンバー同士の結びつきを強化する意味があると考えられています。

ライオンの場合、狩りの中心は多くの場合メスです。メスたちは獲物の種類、地形、風向き、距離などに応じて、接近する個体、回り込む個体、飛び出して追う個体のように、役割を分けて動きます。これは非常に組織的に見えますが、必ずしも一頭が明確に指揮しているわけではありません。むしろ、経験のあるメスが先に動き、それに他の個体が反応するような形です。

つまり、「命令による統率」ではなく、経験・位置取り・相互反応による協調です。人間の組織でも、熟練した現場メンバーが状況を読み、他のメンバーもそれに合わせて動くというチームワークは自然に成立します。

人間も哺乳類、霊長類の一員であり、奥深くにある本能や生理作用は驚くほど共通です。集団で行動する際に、自然な形でメンバー間のコミュニケーションを図ることでチームの一体感が高まり、それが成果につながることが期待できるのです。

 

新しい形のコミュニケーション

 

プロフィール

西川幸孝

株式会社ビジネスリンク 代表取締役 
経営人事コンサルタント 中小企業診断士 特定社会保険労務士

愛知県生まれ。早稲田大学卒業後、商工会議所にて経営指導員、第3セクターの設立運営など担当。2000年経営コンサルタントとして独立。2005年株式会社ビジネスリンク設立、代表取締役。2009年~2018年中京大学大学院ビジネス・イノベーション研究科客員教授。「人」の観点から経営を見直し、「経営」視点から人事を考える経営人事コンサルティングに取り組んでいる。上場企業等の社外取締役も務める。日本行動分析学会会員

 

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