仕事と介護の両立支援コラム第32回
「介護のある生活」実際の事例④被介護者自身が介護保険サービスの利用を希望したが…
<一般社団法人日本顧問介護士協会 代表理事 石間洋美>
「介護のある生活」実際の事例③では、2人分の壮絶な介護が4年もの期間にわたり始まった方の実体験をご紹介させていただきました。
今回のコラムでは、被介護者自身が「介護保険サービスを利用したい」と希望したが、家族は世間体を気にして介護保険サービスの利用を躊躇していたケースのお話です。
家族の形はいろいろあります。このような形もあるのだなと考える機会にしていただければと思います。
【家族構成】 祖父、祖母、長男、長男の嫁、娘、息子の6人家族。 娘と息子は実家を離れ生活中。長男は自宅から勤務先へ通い、土日祝日が休み。 長男の嫁は非常勤で週3日ほど自宅から勤務先に通っている。同じく、土日祝日が休み。 平日は、祖父、祖母の二人で過ごす時間が多く、昼食は祖母が準備をしていた。 |
糖尿病と狭心症の持病があったが元気に生活していた祖母
祖母はとても明るく社交的な性格で、若い頃から旅行や出掛けることも大好きであった。また、料理も得意で自宅の畑で収穫した食材を料理し、ご近所の方にお裾分けすることもよくあった。
糖尿病と狭心症の持病があり年齢と共に足腰も悪くなっていたが、習い事や趣味活動への参加は欠かすことなく元気に生活していた。
その祖母が75歳で多発性骨髄腫を発症する
プロフィール
静岡福祉医療専門学校医療福祉情報科卒業後、介護施設にて介護に携わる一方、介護事務業務、相談業務、マネジメント業務、管理業務も経験。医療福祉接遇インストラクターの資格も取得し、お客様満足度向上のための研修講師も務める。2020年4月に一般社団法人日本顧問介護士協会を立ち上げ、「介護で困る人と困る量を圧倒的に少なくする!」を目標に掲げ活動している。
【連載】仕事と介護の両立のために知っておきたい大事な知識
仕事と介護を両立するために知っておきたい大事な知識と、企業が両立支援していく上でのポイントについて、専門家による解説記事を連載しています。
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