
新入社員の五月病対策|休職・離職を防ぐための原因理解と産業医・産業保健職の活用
<合同会社DB-SeeD 代表社員 神田橋宏治>
入学や入社した若者が始業後1か月くらいで急にやる気をなくしたり、場合によっては登校・通勤しなくなったりすることを、「五月病」と呼びます。
五月病というのは日本以外ではほとんど報告されておらず、日本独特の病気と言えるかもしれません。
これが原因で休業・休職が長引いたり転職したりする方も、極めて少数ながら存在します。今回はこの五月病について知るとともに、対処法についてもお話しいたします。
五月病=ハネムーン期の終わり
日本でこの病名が人々に浸透したのは1960年代から70年代にかけてです。当初は大学生に対して使われていた言葉ですが、最近では社会人に対しても使われています。この「五月病」の本質は現在の言葉で言うと、環境が変わったことによる「適応障害」や「抑うつ状態」に近いと考えらます。
僕は産業医として、新入社員研修を毎年実施しているのですが、その際には必ずこの五月病について触れます。ただし五月病という言葉は使いません。僕が使うのは、「ハネムーン期とその終わり」という言葉です。
現代の就職は、情報を集めたり、インターンに行ったりと、結構大変な作業を経ている方も多いです。そうなると、多くの方々が希望に満ちて就職することになります。さぁこれからやるぞ、という気持ちに溢れています。この時期をハネムーン期と呼びます。
ただ、実際に入職して働いてみると、外から見ていた頃やインターンをしていた頃とのギャップに戸惑う人も多いです。
それもそのはずです。企業はいい学生を集めたいので説明会では会社のキラキラした部分を押し出しますし、担当する面接官もそれなりの人材を用意します。
ところが実際入社してみると、上司が嫌な人だったり、対外的にはペコペコしないといけなかったり、最初のうちは泥臭い仕事をしなければいけなかったり、海外に向けて大きな仕事をしたいと思って入社したのに、てにをはを直される細かな書類づくりに追われたりの毎日だったりします。
そうすると、入社した時点の夢とは違っているので、全員とは言いませんがほとんどの人が軽い落胆や幻滅を覚え、一時的に落ち込む時期が来ます。
これがいわゆる「五月病」だと僕は考えています。
大切なのはあらかじめ五月病について知っておくこと
その対処はどうすればいいのでしょうか。
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