令和4年度協会けんぽの決算 4,319億円の黒字の見込み

公開日:2023年7月10日

協会けんぽ(全国健康保険協会)から、「2022(令和4)年度協会けんぽの決算見込み」が公表されました(令和5年7月7日公表)。 

協会けんぽの2022(令和4)年度決算見込み(医療分)のポイントは、次のとおりです。

<全体の収支状況>

・2022年度は収入(総額)が11兆3,093億円、支出(総額)が10兆8,774億円となり、収支差は4,319億円となりました。

<収入の状況>

・収入(総額)は前年度から1,813億円の増加となりました。

主に「保険料収入」が1,868億円増加したことによるものですが、これは、賃金(標準報酬月額)が+2.0%増加したことが主な要因です。

<支出の状況>

・支出(総額)は前年度から486億円の増加となりました。

・保険給付費(総額)については、前年度から2,502億円増加しました。

これは、加入者数は 0.8%減少したものの、医療費(加入者1人当たり医療給付費)が4.4%増加したことが主な要因です。

・拠出金等については、1,271億円減少しました。

これは、新型コロナウイルス感染症拡大の影響に伴う2020年度の高齢者の医療費の一時的な減少により、後期高齢者支援金の返還額(戻り分1,901億円)の影響が大きかったことが主な要因です。

収支差は前年度比で増加(+1,328億円)しましたが、その要因は、保険料収入の増加(+1,868億円)より保険給付費の増加(+2,502億円)が上回ったものの、後期高齢者支援金に多額の精算(戻り分1,901億円)が生じたこと等により支出の伸びが抑えられたことによるもので、協会けんぽによると、「一時的な特殊事情によるもの」ということです。

今後の保険料率の決定などにあたり、この決算の内容がどのように考慮されるのか? 

動向に注目です。

詳しくは、こちらをご覧ください。

<2022(令和4)年度協会けんぽの決算見込みについて>
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g1/r5-7/23070701/

「社会保険の手続き」関連記事

「日常の労務手続き」に関するおすすめコンテンツ

ピックアップセミナー

東京会場 2024/05/23(木) /13:30~17:30

【会場開催】はじめての給与計算と社会保険の基礎セミナー

講師 : ※各日程をご確認ください

受講者累計5,000人超!2009年から実施している実務解説シリーズの人気セミナーです!
給与計算と社会保険について基礎からの解説と演習を組み合わせることで、初めての方でもすぐに実務に活用できるスキルが習得できます。

DVD・教育ツール

価格
31,900円(税込)

経験豊富な講師陣が、初心者に分かりやすく説明する、2023年版の年末調整のしかた実践セミナーDVDです。
はじめての方も、ベテランの方も、当セミナーで年末調整のポイントを演習を交えながら学習して12月の年末調整の頃には、重要な戦力に!

価格
7,150円(税込)

本小冊子では、ビジネスマナーに加え、メンタルヘルスを維持するためのコツ、オンライン会議やSNSのマナーのポイントも紹介しています。
また、コンプライアンス(法令順守)も掲載。ビジネスパーソンとして肝に銘じておきたい「機密管理」、働きやすい職場づくりに必要不可欠な「ハラスメント防止」について、注意点を解説しており、これ一冊で、一通りのマナーの基本が身に付くようになっています。

おすすめコンテンツ

TEST

CLOSE