
【経営人事改革の視点】健全で活力ある会社をつくるために
<株式会社ビジネスリンク 代表取締役 西川幸孝>
社員が力を発揮できる組織
「健全で活力ある会社」はすべての経営者・社員の望みです。それを実現する基板として、社員が安心して考え、意思表示し、職務に取り組むことのできる環境を整える必要があります。その環境は「心理的安全性が確保されている状態」と言い換えることもできます。それにより、社員の学びの機会が増え、成長も加速するという好循環が生まれることが期待できます。
社員の成長は会社の業績向上に直結します。逆にそれがない場合、長期にわたって経済価値、社会的価値を生み出し続けることはできません。
社員の心理的安全性を確保するのは簡単なことではありません。存在としての「個」をリスペクトする組織でなければならず、その考え方を経営者や社員が深く共有していく必要があります。
心理的安全性が確保できている職場では、メンバー同士で自然な挨拶が交わされ、「何気ない会話」が普通に成り立ち、立場を超えた意思疎通が行われています。
その状態を実現するには、日頃から挨拶や声掛けを行う習慣を組織に根付かせること、情報共有を積極的に行うこと、存在否定・人格否定を行うようなハラスメント行為は決して許さず、むしろ上位者はメンバーの人格・存在を積極的にケアしていくことが求められます。
それだけでなく、取るべき行動が取られなかったり、ルール違反があったりした場合は、立場に関わらずそれらが是正されることが重要なポイントとなります。
理不尽さが放置される組織では、コミュニケーションがスムーズに行かず、約束事も実行されにくいので、社員にストレスが溜まり、チームとしてのびのびと仕事を進めていくことができません。公正さが担保されていることこそが、心理的安全性の前提条件なのです。
社員・会社の双方に必要な標準化
プロフィール
西川幸孝
株式会社ビジネスリンク 代表取締役
経営人事コンサルタント 中小企業診断士 特定社会保険労務士
愛知県生まれ。早稲田大学卒業後、商工会議所にて経営指導員、第3セクターの設立運営など担当。2000年経営コンサルタントとして独立。2005年株式会社ビジネスリンク設立、代表取締役。2009年~2018年中京大学大学院ビジネス・イノベーション研究科客員教授。「人」の観点から経営を見直し、「経営」視点から人事を考える経営人事コンサルティングに取り組んでいる。上場企業等の社外取締役も務める。日本行動分析学会会員










