
発達障害のある社員の「意思決定」につまずく理由と、人事ができる支援
<株式会社WiseBrainsConsultant&アソシエイツ 代表取締役 大曲義典 社会保険労務士事務所 所長 大曲義典/PSR会員>
人生は決断すべきことのオンパレードである。例えば、進路は何を視点に決めるべきか、住む家は持家か賃貸か、生命保険や医療保険は加入すべか否か、資産運用は行うべきか否か、転職すべきか否か、などなど。
これは、仕事においても同様である。よく経営者の日々の仕事は「経営判断」だと言われるが、これは何も経営者だけの専売特許ではない。一般の社員にとっても、仕事をこなすというのは、決断・判断がのべつ幕なく続くという点では一緒なのである。
多くの人が無意識に回せている“7つの意思決定プロセス”
「決断」は別の言い方をすれば、「意思決定」とも言う。情報を収集し、取捨選択して自分なりに決定していくプロセスを「意思決定プロセス」と言うが、そのステップは7つの段階を経ることがオーソライズされている。
以下のとおりである。
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①問題点を認識 →解決すべき問題や決定すべき事項を特定するプロセス ②情報の収集 →解決策や選択肢の策定に必要な情報を収集するプロセス ③選択肢の生成 →ソリューションとしての選択肢や解決策を考え出すプロセス ④評価と比較 →③で導いた各選択肢や解決策の利点と欠点を評価・比較しプライオリティを設定するプロセス ⑤決定 →④の中から最適な選択肢や解決策を選ぶプロセス ⑥実行・実施 →⑤で選んだ選択肢を実行・実施するプロセス ⑦評価 →⑤の決定、⑥の実行・実施の結果を評価し、必要に応じて修正するプロセス |
この7つの意思決定プロセスは、個人や組織が効果的に問題を解決し、目標を達成するために日常的に使われている。
恐らく、多くの人たちは自分では気づいていないかもしれないが、無意識のうちにこれらのステップを段階的に踏んで、日々の生活や仕事を即断即決ですっきり回しているのである。
他方、日々の迫られる決断にこの7つのステップを上手く使えず、適切な決断ができない人たちも存在する。
近年、盛んに喧伝されている「発達障害」の診断を受けた人たちだ。発達障害(自閉スペクトラム症・注意欠陥多動症・発達性学習症など)は、特定のチェックリストに一定割合の項目が該当することで診断されている。
プロフィール
大曲 義典
株式会社WiseBrainsConsultant&アソシエイツ 代表取締役(http://www.wbc-associate.co.jp/)
大曲義典 社会保険労務士事務所 所長
関西学院大学卒業後に長崎県庁入庁。文化振興室長を最後に49歳で退職し、起業。人事労務コンサルタントとして、経営のわかる社労士・FPとして活動。ヒトとソシキの資産化、財務の健全化を志向する登録商標「健康デザイン経営®」をコンサル指針とし、「従業員幸福度の向上=従業員ファースト」による企業経営の定着を目指している。最近では、経営学・心理学を駆使し、経営者・従業員に寄り添ったコンサルを心掛けている。得意分野は、経営戦略の立案、人材育成と組織開発、斬新な規程類の運用整備、メンヘル対策の運用、各種研修など。










