自動車運転者の労働時間等の改善の基準 見直しの方向性を示す(労政審の専門委員会)

公開日:2022年1月5日

 厚生労働省から、令和3年12月9日に開催された「第4回 労働政策審議会労働条件分科会自動車運転者労働時間等専門委員会バス作業部会」の資料が公表されました。

 同省では、改善基準告示(自動車運転者の労働時間等の改善の基準)を見直すこととし、この専門委員会で、検討を続けています。

 今回の配布資料として、「改善基準告示の見直しの方向性について (バス)」が公表されています。

 令和3年11月24日には、「改善基準告示の見直しの方向性について(ハイヤー・タクシー)」が公表されましたが、今回はバスに関するものです。

 さまざまな見直しの方向性が示されていますが、たとえば、バス運転者の1か月の拘束時間について、次のような案が示されています。

・年3,300時間を超えない範囲で1か月281時間

・貸切バス・高速バス・乗合バスについては、労使協定を締結し、年3,400時間を超えない範囲で、年6回に限り1か月294時間まで延長できる。

 また、バス運転者の1日の拘束時間、休息期間については、次のような案が示されています。

〇1日の拘束時間

・13時間(最大15時間)

・2日以上連続して14時間を超えてはならない。

〇休息期間

・9時間以上

・11時間以上とするよう努めること。


 詳しくはこちらをご確認ください。

<第4回 労働政策審議会労働条件分科会自動車運転者労働時間等専門委員会バス作業部会/資料>
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_22650.html

 なお、現行の改善基準告示(自動車運転者の労働時間等の改善の基準)は、こちらです。

〔参考〕自動車運転者の労働時間等の改善の基準
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/gyosyu/roudoujouken05/index.html

「労働時間・休日の法律」関連記事

「労務コンプライアンス」に関するおすすめコンテンツ

ピックアップセミナー

東京会場 2024/05/23(木) /13:30~17:30

【会場開催】はじめての給与計算と社会保険の基礎セミナー

講師 : ※各日程をご確認ください

受講者累計5,000人超!2009年から実施している実務解説シリーズの人気セミナーです!
給与計算と社会保険について基礎からの解説と演習を組み合わせることで、初めての方でもすぐに実務に活用できるスキルが習得できます。

DVD・教育ツール

価格
31,900円(税込)

経験豊富な講師陣が、初心者に分かりやすく説明する、2023年版の年末調整のしかた実践セミナーDVDです。
はじめての方も、ベテランの方も、当セミナーで年末調整のポイントを演習を交えながら学習して12月の年末調整の頃には、重要な戦力に!

価格
7,150円(税込)

本小冊子では、ビジネスマナーに加え、メンタルヘルスを維持するためのコツ、オンライン会議やSNSのマナーのポイントも紹介しています。
また、コンプライアンス(法令順守)も掲載。ビジネスパーソンとして肝に銘じておきたい「機密管理」、働きやすい職場づくりに必要不可欠な「ハラスメント防止」について、注意点を解説しており、これ一冊で、一通りのマナーの基本が身に付くようになっています。

おすすめコンテンツ

TEST

CLOSE