経営者や人事担当者の皆様にとって、精神障害者・発達障害者(以下、発達障害を含めて「精神障害」と言います)の雇用には「対応が難しそう」「コミュニケーションが取りにくい」といった不安を感じるかもしれません。
しかし、適切な理解と支援があれば安定して働くことができ、職場の貴重な戦力となり得ます。
増加する精神障害者の雇用
厚生労働省の調査によれば、民間企業で雇用されている障害者のうち、精神障害のある方はここ数年で大きな伸びを示しています。採用実務においても、求人に応募してくる障害のある方の多くは精神障害のある方です。
図表1 民間企業で雇用される障害者数の推移
精神障害のある社員への基本的な姿勢
連載:人材不足時代の障害者雇用は毎月更新いたします。
プロフィール
木下文彦
ラグランジュサポート株式会社(https://lagrange-s.com/) 代表取締役
特定社会保険労務士、中小企業診断士
前職では主に法人営業および営業企画に従事し、人事部では障害者雇用部門の責任者として、採用・定着・教育研修・評価など全社70 名の雇用管理全般を統括した。
独立後は企業に対する障害者雇用コンサルティングを展開し、障害者雇用促進を通じて、障害の有無にかかわらず社員がここで働きたいと思える会社づくりを支援している。