70歳までの高年齢者就業確保措置 4社に1社が実施済み(厚労省)

公開日:2022年6月27日

厚生労働省から、「令和3年 高年齢者雇用状況等報告(6月1日現在)」の集計結果が公表されました。

高年齢者雇用安定法では、高年齢者が年齢に関わりなく働き続けることができる「生涯現役社会の実現」を目指して、企業に「定年制の廃止」や「定年の引上げ」、「継続雇用制度の導入」のいずれかの措置(高年齢者雇用確保措置)を、65歳まで講じるよう義務付けています。

さらに、令和3年4月1日からは、70歳までを対象として、「定年制の廃止」や「定年の引上げ」、「継続雇用制度の導入」といった雇用による措置や、「業務委託契約の導入」、「社会貢献事業に従事できる制度の導入」のいずれかの措置(高年齢者就業確保措置)を講じるように努めることを義務付けています。

今回の集計結果は、この雇用状況を報告した従業員21人以上の企業232,059社の状況をまとめたものです。

なお、この集計では、従業員21人~300人規模を「中小企業」、301人以上規模を「大企業」としています。

集計結果の主なポイントは、次のとおりです。

【65歳までの高年齢者雇用確保措置を実施済みの企業の状況】

1 高年齢者雇用確保措置の実施状況

65歳までの高年齢者雇用確保措置を実施済みの企業は231,402社(99.7%)

2 65歳定年企業の状況

65歳定年企業は48,958社(21.1%)

・中小企業では21.7%

・大企業では13.7%

【66歳以上まで働ける制度のある企業の状況】

1 70歳までの高年齢者就業確保措置の実施状況

70歳までの高年齢者就業確保措置を実施済みの企業は59,377社(25.6%)

・中小企業では26.2%

・大企業では17.8%

2 66歳以上まで働ける制度のある企業の状況

66歳以上まで働ける制度のある企業は88,933社(38.3%)

・中小企業では38.7%

・大企業では34.1%

3 70歳以上まで働ける制度のある企業の状況

70歳以上まで働ける制度のある企業は84,982社(36.6%)

・中小企業では37.0%

・大企業では32.1%

4 定年制廃止企業の状況および66歳以上定年企業の状況

定年制の廃止企業は9,190社(4.0%)

・中小企業では4.2%

・大企業では0.6%

全般的にみて、高年齢者の雇用は、人材不足が深刻な中小企業の方が進んでいることがわかります。

なお、報道では、令和3年4月から努力義務として施行された高年齢者就業確保措置について、実施済みの企業が59,377社(25.6%=おおむね4社に1社)であったことが話題になっています。

詳しくは、こちらをご覧ください。

<令和3年「高年齢者雇用状況等報告」の集計結果を公表します>
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26246.html

「シニア活躍」関連記事

「人材の強化」に関するおすすめコンテンツ

ピックアップセミナー

オンライン 2026/03/10(火) /15:30~17:00

【緊急開催】令和8年度税制改正「178万円の壁」対応ロードマップ

講師 : 北條 孝枝 氏

所得税の課税最低限が「178万円」に引き上げられる法案が提出され、人事・労務担当者には早急な対応が求められています。「税金の壁」と「社会保険の壁」の違いを従業員に正しく説明できますか?本セミナーでは制度の全体像を整理し、実務処理から従業員への説明対応まで、繁忙期前に備える「事前整理型」で解説します。

DVD・教育ツール

価格
52,800円(税込)

裁判例をもとに、パワハラの境界線とグレーゾーンを整理し、管理職が現場で迷わず判断できる力を養う研修DVDです。指導として許される言動と問題となる言動の違いを具体事例で解説し、管理職ごとの判断のばらつきを防止。講師はハラスメント案件に精通した弁護士・佐久間大輔氏。全管理職研修や再発防止研修など、繰り返し活用できる実務直結型の教材です。

価格
5,500円(税込)

かいけつ!人事労務では、法改正対応や従業員への周知、教育・啓蒙等に活用できる小冊子を販売しています。

通常は各種10冊1セットの販売となりますが、実際に手に取って中身を見て導入するかどうかを検討したいといったご要望に応え、小冊子を1冊ずつ、計7種類のセット商品をご用意しました。

おすすめコンテンツ

TEST

CLOSE