介護保険の65歳以上の保険料 所得420万円以上は増額する方向性を示す(厚労省)

公開日:2023年12月25日

厚生労働省から、令和5年12月22日に開催された「第110回 社会保障審議会介護保険部会」の資料が公表されました。

今回の議事に、「給付と負担について」が含まれており、その中で、1号保険料負担の在り方と一定以上所得の判断基準が取り上げられています。

1号保険料負担の在り方については、標準段階の多段階化、高所得者の標準乗率の引上げ、低所得者の標準乗率の引き下げにより、第1号被保険者間での所得再分配機能を強化することで、低所得者の保険料上昇の抑制を図ることとされ、次のような方向性が示されています。

●介護保険第1号被保険者(原則65歳以上)の保険料については、法令で示された基準を参考として、各市町村が決めることになっており、現行の法令で示す基準は、所得に応じ基準額を9段階に分け、最も高い所得区分は、年間の合計所得が「320万円以上」となっています。

今後は、これに新たに「420万円以上」、「520万円以上」、「620万円以上」、「720万円以上」の4段階を設け、計13段階とすることとされています。

一定以上所得の判断基準については、先に行われた財務・厚生労働両大臣の令和6年度予算編成に関する折衝で、介護保険の利用者負担2割(一定以上所得)の対象拡大を先送りすることが決まったとされており、将来的に、必要な見直しを行うこととされています。

詳しくは、こちらをご覧ください。

<第110回 社会保障審議会介護保険部会/資料>
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_36963.html

「介護に伴う手続き」関連記事

「日常の労務手続き」に関するおすすめコンテンツ

ピックアップセミナー

東京会場 2024/05/23(木) /13:30~17:30

【会場開催】はじめての給与計算と社会保険の基礎セミナー

講師 : ※各日程をご確認ください

受講者累計5,000人超!2009年から実施している実務解説シリーズの人気セミナーです!
給与計算と社会保険について基礎からの解説と演習を組み合わせることで、初めての方でもすぐに実務に活用できるスキルが習得できます。

DVD・教育ツール

価格
31,900円(税込)

経験豊富な講師陣が、初心者に分かりやすく説明する、2023年版の年末調整のしかた実践セミナーDVDです。
はじめての方も、ベテランの方も、当セミナーで年末調整のポイントを演習を交えながら学習して12月の年末調整の頃には、重要な戦力に!

価格
7,150円(税込)

本小冊子では、ビジネスマナーに加え、メンタルヘルスを維持するためのコツ、オンライン会議やSNSのマナーのポイントも紹介しています。
また、コンプライアンス(法令順守)も掲載。ビジネスパーソンとして肝に銘じておきたい「機密管理」、働きやすい職場づくりに必要不可欠な「ハラスメント防止」について、注意点を解説しており、これ一冊で、一通りのマナーの基本が身に付くようになっています。

おすすめコンテンツ

TEST

CLOSE