【2025年9月】人事労務カレンダー|人事担当者のための記念日×労務・制度トピック
9月といえば、多くの企業で下期のスタートに向けて社内体制を見直す時期です。
加えて、人事労務にまつわる“記念日”や制度の節目が重なるタイミング。普段は忙しさの中で見落としがちなトピックも、カレンダー感覚で押さえておくと安心です。
人事労務記念日カレンダーでは、月ごとに人事担当者が押さえておきたい労務・制度関連の出来事を記念日と関連してピックアップしています。ちょっとした社内の声かけや研修テーマのヒントとしてご活用いただければ幸いです。
主な啓発月間・週間
防災週間(8月30日から9月5日)/9月1日 防災の日
1923年(大正12年)9月1日に発生した関東大震災の大惨事を忘れないため、9月1日は防災の日として定められています。また、1982年(昭和57年)に、全国的な防災普及行事のために「防災週間」を設定することが、1983年(昭和58年)には、「防災週間」を8月30日から9月5日までとすることがそれぞれ定められました。
このように9月は、防災意識を高めるための全国的な啓発活動が展開される時期となっています。
障害者雇用支援月間(9月1日~30日)
厚生労働省では、障害者の職業的自立を支援し、雇用に対する理解と関心を深めるため、毎年9月を「障害者雇用支援月間」としています。
この月間は、職場の受け入れ体制や配慮のあり方を見直し、制度の周知や従業員への理解促進を進める良い機会です。障害者の法定雇用率の確保や定着支援にとどまらず、ダイバーシティ経営の推進にもつながりますので、社内での点検や啓発活動にぜひご活用ください。
>>>関連コンテンツ:【連載コラム】人材不足時代の障害者雇用
主要な記念日
9月1日:防災の日
災害対策は企業の労務管理に直結します。BCP(事業継続計画)や安否確認の仕組みを整えておくことが、従業員の安心と企業の持続性を守ります。
9月9日:救急の日(厚生労働省・総務省消防庁)
「きゅう(9)きゅう(9)」の語呂合わせ。応急処置の知識やAEDの設置確認など、職場でできる備えを話題にしてみてもよさそうです。
9月15日:敬老の日
介護両立支援制度等の個別の周知・意向確認、早期の情報提供の義務化に対応した取り組みや介護両立支援制度等を取得しやすい雇用環境整備、高齢者が活躍できる安心・安全な職場づくりなど、人事部門にとって大切なテーマを再確認する日に。
>>>関連コンテンツ:2025年義務化対応 介護従業員説明用セット~個別周知・意向確認、早期情報提供~
9月21日:国際平和デー(国連)
多様な人材が安心して働ける職場づくりの原点は「平和と安全」。ハラスメント防止や心理的安全性の確保を考える日に。
9月23日:秋分の日
秋分の日は「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ日」。家族や自分の時間を見直すきっかけとして、ワーク・ライフ・バランスを考えてみませんか。祝日の多い9月は、有給取得促進や休暇制度の運用改善にも役立ちます。
9月30日:交通事故死ゼロを目指す日(内閣府)
安全運転管理を再確認する日。特に外回り営業や車通勤がある企業では、従業員への安全教育や労災防止の取り組みを強化する良いタイミングになります。
>>>関連コンテンツ:「労災事故防止のための10の改善ポイント」小冊子