出産・育児・病気など、従業員のライフイベントに際しては、社会保険からさまざまな給付が受けられます。
しかし、これらの制度は複雑であり、さらに毎年のように法改正が行われるため、常に正確な知識が求められる分野です。
人事担当者には、日々の実務対応はもちろん、従業員から寄せられる質問や相談に対しても、迅速かつ的確に対応する力が求められます。
そこで本シリーズでは、社会保険労務士試験の受験対策講座を主宰し、Youtubeチャンネルでも社会保険の知識についてわかりやすく発信されている社会保険労務士・竹本隆氏に、複雑な社会保険の制度や給付金の仕組みなどについて、最新の法改正情報も交えながら解説していただきます。
連載コラム
出産のときにもらえる給付 その1 出産育児一時金
出産は病気やケガではありませんので、原則として、健康保険を使うことができず、出産にかかわる医療費は全額自己負担になります。
出産にかかる費用を軽減するために支給されるのが「出産育児一時金」です。本コラムでは、出産育児一時金の基本的な仕組みや申請の流れについて解説いたします。
執筆者プロフィール
竹本 隆 社会保険労務士
つぬがビヨンドワークスサポートオフィス
元厚生労働省数理・デジタル系職員。主に統計の調査・分析や、制度改正の試算業務を15年にわたり担当。在職中、様々な社会保険制度に携わる中で、社会保険労務士の存在を知り資格取得。また、人事院出向時代の試験問題作成の経験を活かし、主に社会保険労務士試験の受験生に対して、受験対策講座も展開している。福井県社会保険労務士会会員。
YouTubeチャンネル「副キャプテンのマネー講座」、「社会保険労務士試験リベンジ合格チャンネル」も開設中。
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